プロジェクトの概要(1)研究開発目標
■解決したい課題
◇高齢者の「歩いてお出かけ」を支える
外出頻度や歩数の少なさは、死亡や要介護状態のリスク要因であることが明らかになっています。地域高齢者の多くは「歩いてお出かけ」が重要であることは十分承知していますが、少し足腰が弱り始めるととたんに歩かなくなり、外出を控える傾向があります。高齢者の「歩いてお出かけ」を支える条件を整える必要があります。
■研究開発目標
◇歩行を支援する「歩行補助車」の開発
自力で歩くことは、高齢者の生きる原動力!。高齢者の「歩いてお出かけ」を支えるためには、歩行を支援する道具が不可欠です。本研究では、工学技術を生かしながらも、技術に頼りすぎない独自の「歩行補助車」の開発を目指します。
◇歩行圏コミュニティづくり
人が健康に暮らすためには、街(都市)が健康でなければなりません。元気な高齢者はもちろん、少し足腰が弱くなった高齢者も積極的にまちに出かけ、活き活きと交流を楽しみ、健康を維持することができる生活圏を「歩行圏コミュニティ」と定義し、その実現を目指します。
歩行補助車が高齢者の生活を助け、その地域で見慣れた風景になれば、歩行補助車は地域の文化となります。歩行補助車の助けを少し借りながら、自分で歩いて住み慣れた地域で普通に暮らす。それが、本研究会の目指す高齢社会のデザインです。